こんにちは、認知症・相続みらい相談室です。
先日、ある資産家のご家族からこんなお話を聞きました。
「父は3億円以上の資産を持っています。
でも認知症になった今、後見人から
『月15万円の施設で十分です。贅沢は認められません』
と言われてしまいました…」
お父様の口癖は「老後は景色のいい、最高の施設でゆっくり過ごしたい」でした。
自分のお金なのに、自分のために使えない。
これが、対策をしなかった場合に起きる現実です。
なぜ、自分のお金が自由に使えなくなるのか?
理由はとてもシンプルです。
成年後見人の仕事は「財産を減らさないこと」。
だから——
- 月50万円の施設 → ❌「高すぎる。15万円で十分」
- 孫の学費を援助 → ❌「本人の利益にならない」
- 自宅のリフォーム → ❌「現状のままで問題ない」
どんなに資産があっても、「使い方」を決める権利を奪われてしまうのです。
「家族信託」なら、自分のルールでお金を使える
家族信託を使えば、元気なうちに自分のルールを決めておけます。
例えば——
「介護費用は月50万円まで使っていい」
「孫の進学には1,000万円まで出してあげたい」
「実家は売って、施設費用に充ててほしい」
こうしたルールを法的に固定しておけば、たとえ認知症になっても、ご家族がその通りに実行できます。
裁判所の許可も、後見人の顔色を伺う必要もありません。
あるご家族のケース:
お父様が元気なうちに家族信託を設定。
その後認知症が進みましたが、お母様と息子さんが迷いなく——
- お父様が望んでいた月額45万円の施設に入居
- お孫さんの海外留学費用を援助
- 収益不動産の管理も家族で継続
「父が元気な時に話し合っておいて、本当に良かった」
息子さんはそう笑顔で話してくださいました。
「老後2,000万円問題」より大切なこと
本当に大切なのは「いくら持っているか」ではなく、
「そのお金を、最後まで自分の意思で使えるかどうか」です。
親御様が元気な今のうちに、ぜひ一度チェックしてみてください。
認知症・相続みらい相談室