こんにちは。
先日、建設会社の二代目社長から、こんなご相談がありました。
「父が認知症になったので、成年後見人を立てました。
でも、父が持っている自社株が1株も動かせないんです。
株主総会も開けず、銀行の融資も止まり、会社が完全にストップしてしまいました…」
実はこのケース、決して珍しくありません。
なぜ「後見人がいるのに」会社が止まるのか?
理由はシンプルです。
成年後見制度は「本人の財産を減らさないこと」が目的だからです。
つまり——
- ❌ 新しい設備投資 → 「財産が減るからダメ」
- ❌ 株式の移転 → 「財産を手放すからダメ」
- ❌ 事業拡大の融資 → 「リスクがあるからダメ」
後見人は「会社を成長させる人」ではなく、「財産を守る人」。
会社の経営判断には、一切タッチできない仕組みなのです。
じゃあ、どうすれば?——答えは「家族信託」
お父様が元気なうちに、たった一つのことをしておくだけで、この問題は防げます。
それが家族信託です。
仕組みはとてもシンプル。
自社株の「経営権(議決権)」だけを後継者に託す。
配当などの利益は、お父様がそのまま受け取る。
たったこれだけ。
こうしておけば——
- ✅ 親が認知症になっても、息子が経営判断をできる
- ✅ 裁判所や見知らぬ後見人が、会社に口を出すことがない
- ✅ 従業員の雇用も、取引先との関係もしっかり守れる
先ほどの建設会社のお話、実はもう一つ別のケースがあります。
別の建設会社の社長は、元気なうちにこの家族信託を設定していました。
その後、突然倒れてしまいましたが、息子さんが迷いなく大型案件を受注し、会社と従業員の雇用を守り抜きました。
準備していたか、していなかったか。
違いは、たったそれだけです。