【みらい相談室プロ通信2026年6月第1号-法人-】社長が倒れたら?——「後見人では会社は守れない」という事実

いつもお世話になっております。

お聞きします。

顧問先の社長(70代)が突然認知症になったら、
その会社の経営は、誰が、どうやって継続しますか?

「成年後見人を立てれば大丈夫でしょ?」

——もし顧問先がそう思っているなら、今日のこのメールが、大きな価値になります。


後見人が立っても「会社が動かなくなる」3つの理由

成年後見制度の目的は、「本人の財産を1円も減らさないこと」
会社の成長を助ける制度ではありません。

だから、こうなります。

やりたいこと後見人の判断
設備投資❌「財産が減るのでNG」
自社株の移転❌「財産の処分に当たるのでNG」
融資の実行❌「リスクがあるのでNG」
役員変更の株主総会❌ 議決権が凍結されていて開催不可

つまり、会社の意思決定が完全にフリーズします。

さらに裁判所が選んだ見知らぬ弁護士が後見人になれば、
経営の実情を知らない第三者が、自社株の議決権を握ることになります。


「たった一つの対策」

答えは家族信託です。

社長が元気なうちに、次の設計をしておくだけです。

自社株の「議決権」だけを後継者に託す。
配当などの経済的利益は、社長が受け取り続ける。

これにより——

  • ✅ 社長が認知症になっても、後継者が経営判断を継続
  • ✅ 裁判所も第三者後見人も一切介入しない
  • ✅ 株主総会の決議、事業投資、融資——すべて止まらない

実際の事例をお伝えします。

ある税理士の先生と連携して家族信託を設定した建設会社のケースでは、
社長が認知症を発症した後も、後継者の息子さんが遅滞なく大型案件を受注。
会社の経営と従業員の雇用を、しっかり守り抜くことができました。


なぜ「今」お伝えしているのか

理由は明確です。

家族信託は、社長が「判断能力を持っている間」にしか設定できないからです。

認知症が進行してからでは、もう間に合いません。
元気な「今」が、唯一のチャンスです。

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