【みらい相談室通信2026年6月第2号】「任意後見で安心」は本当?——知らないと損する"もう一つの選択肢"

こんにちは、認知症・相続みらい相談室です。

先日、こんなご相談がありました。

「父が元気なうちに任意後見の手続きをしました。
でも、いざ認知症が進んだら、実家を売ることもできないと言われて…。
もっと早く知りたかったです」

実は「任意後見を済ませた=万全」と思っている方、とても多いんです。

でも、もう一つの選択肢を知っているかどうかで、ご家族の未来が大きく変わります。


「任意後見」と「家族信託」——何が違うの?

ひと言で言うと、こうなります。

任意後見家族信託
目的本人の財産を減らさず守る家族が財産を柔軟に使える
裁判所監督人がつく(毎月コストあり)関与なし(コストなし)
実家の売却❌ 制限が厳しい✅ 家族の判断でできる
相続対策の継続❌ 原則できない✅ あらかじめ決めた方法でOK
介護契約など✅ 得意❌ これは対象外

つまり——

  • 任意後見は「生活面のサポート」が得意
  • 家族信託は「お金と不動産の管理」が得意

全く役割が違うんです。


一番賢いのは「組み合わせる」こと

実は、どちらか一方を選ぶ必要はありません。

生活のサポート → 任意後見
お金と不動産の管理 → 家族信託

この2つを組み合わせるのが、一番安心な方法です。

あるご家族のケースでは、この組み合わせのおかげで、お父様が認知症になられた後も——

  • 裁判所の許可を待たずに実家をスムーズに売却
  • その資金でご本人が希望していた施設に入居
  • 同時に、入院手続きなどの生活面は任意後見人がサポート

ご家族は「あの時、両方やっておいて本当に良かった」とおっしゃっていました。


「うちはどうしたらいいの?」と思ったら

  • 任意後見だけで足りるのか
  • 家族信託も必要なのか
  • 両方やるとしたら、どう進めるのか

ご家族の状況によって、ベストな答えは変わります。

「まだ元気だから大丈夫」——親御様がそう笑っているが、一番いいタイミングです。


認知症・相続みらい相談室

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