【メルマガ7月第2号】成功事例に学ぶ!スムーズな事業承継の秘訣

こんにちは、釆田信之です。
今日はうまくいった実際の事例をご紹介します。

町工場を営む鈴木さん(仮名)は、65歳になったとき、こう決意しました。
「5年後は息子に会社を渡したい。でもいつか私に何かあったら...」
「元気なうちに引き継ぎたい」という思いと、「まだ自分がいないと」という現実の間で揺れ動くのは自然なこと。

しかし鈴木さんは賢明な選択をしました。
彼が実行した「スムーズな事業承継の3つの秘訣」をご紹介します。

秘訣その1:段階的な権限移譲
鈴木さんは、息子に段階的に権限を渡していきました。
まずは営業部門、次に...と、少しずつ責任を持たせていたのです。

秘訣その2:万が一の備え
「いざという時の指示書」を作成しました。
自分に何かあった場合の会社運営方針を明確にしました。

秘訣その3:透明なコミュニケーション家族
会議を定期的に開催。
娘や将来の妻も含めて、会社のことについて決めました。
「会社を継がない家族」への配慮も忘れませんでした。

そして何より素晴らしかったのは、鈴木さんの「覚悟」です。
「私がいなくても会社が続くことが、創業者としての最大の責任だ」
この言葉に、私は心から感動しました。

その後、予定よりも早く、鈴木さんは軽い脳梗塞で一時的に入院することに。
しかし、会社は息子のもとで問題なく運営され、今では完全に引き継が完了しています。

「事前の準備がなければ、あの入院がきっかけで会社は混乱していたでしょう」と鈴木さんは振り返ります。

次回は「実は危険ではない?あなたの最新の相続対策の行き詰まり」をお届けします。
どうぞお楽しみに。

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