2025年12月第1号 年末調整の前に考えて。「税金を減らすこと」より「財産を守ること」が大事です。

こんにちは。
年末が近づくと、会社の社長さんたちは「今年の税金、どうやって減らそう」と悩みます。
でも、ちょっと待ってください。

本当に大切なのは「税金をいくら減らすか」ではなく、
「せっかく作った財産を、将来もちゃんと使えるようにしておくこと」
じゃないでしょうか。

「税金対策はしてるのに、なぜか不安なんです」

先日、不動産会社の社長さんがこんな話をしてくれました。

「毎年ちゃんと税金対策してるんです。でもね、◯◯さん。『もし自分が認知症になったら、この財産はどうなるんだろう』って考えると、全然安心できないんですよ」

まさにその通りなんです。

税金をどれだけ減らしても、いざという時に財産が凍結されて使えなくなったら、意味がありません。

会社のお金が引き出せない。
土地や建物を売ることも、担保に入れることもできない。
家族が困っているのに、何もできない――

そんなことにならないために、年末の今こそ「財産を守る」という視点で見直してほしいのです。


年末だからこそ考えたい、財産を守る3つの方法

1. 税金対策と認知症対策を一緒にやる

生前贈与って聞いたことありますか? 生きているうちに子どもや孫にお金をあげることです。

これは税金対策になりますが、やり方次第で認知症対策にもなります。

  • 1年間に110万円までなら、税金がかからずにあげられる
  • 教育費なら1,500万円まで税金なしであげられる
  • 結婚や子育て費用なら1,000万円まで税金なしであげられる

これを「家族信託」という仕組みと組み合わせると、将来、財産が使えなくなるリスクも防げます。

2. 会社の財産と個人の財産を整理する

社長さんの場合、会社名義と個人名義の財産がごちゃ混ぜになっていることが多いです。

今のうちに整理しましょう。

  • 会社で持つべきもの、個人で持つべきものをはっきりさせる
  • 会社の株の価値がいくらか確認する
  • 個人名義の土地や建物で会社が使っているものは、早めに整理する

認知症になってからでは、名義を変えることも売ることもできなくなります。

3. 将来の収入を守る仕組みを作る

アパートやマンションの家賃収入など、安定した収入があっても、認知症になると受け取れなくなることがあります。

  • 家賃収入などを「信託」という仕組みで守る
  • 認知症になっても収入が入り続けるようにする
  • 生命保険の受取人や使い方を見直す

「お金はあるのに使えない」という状態を防ぐことが大切です。


「両方できて、やっと安心できました」

ある建設会社の社長さんは、年末の税金相談をきっかけに、財産を守るための総点検をしました。

「今までは税金を減らすことばかり考えていました。でも、認知症のことまで考えて対策できたので、やっと本当に安心できました」

この言葉が、すべてを表しています。

年末は「財産を守る」ことも考える良い機会です

年末になると、どうしても「今年の税金をどう減らすか」ばかり考えてしまいます。
でも、それだけでは足りないかもしれません。

せっかく守った財産が、将来もちゃんと使えるかどうか。
家族が困ったときに、きちんと助けられるかどうか。

ここまで考えて初めて、本当に「財産を守った」と言えるんじゃないでしょうか。
今年の年末、あなたは何を見直しますか?

次回は「家族会議の開き方〜みんなが納得する相続の第一歩〜」をお届けします。

追伸
「うちの場合はどうすればいいの?」と思った方は、お気軽にご相談ください。
あなたの状況に合わせた具体的な方法をお伝えします。

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